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2004年08月11日

 春学期をふりカエル(1):フィールドワーク法

「フィールドワーク法」は、今学期から開講しました。これまでの「社会調査法B」の内容とほぼおなじですが、カリキュラム上は「ナレッジスキル科目」という位置づけになりました。また、過去3年間は1時限目に開講していたのを2時限目にしたせいか、履修希望者が急増し、選考をおこないました。フィールドワークの演習をともなうため、人数制限はやむをえない状況で、今学期は履修者数65名でスタートしました。
内容・構成は、ここ数年でだいぶ整理されてきました。カメラ付きケータイをつかった調査については、2002年から実験的にすすめてきたのですが、やはり(カメラ付きケータイの)所有率は年々上がって来ています。今期については、大部分持っていたように思います。

授業へのコメントをふまえて、今学期のポイントと来年度以降の課題についてまとめておきます。
(1)授業内でのグループワーク:一度、授業時間中にその場でグループをつくって、データの分類について簡単なワークショップをおこないました。今回が初の試みでしたが、これが面白かったという意見が(意外に)多かったので、似たようなタイプのワークショップは続けてみてもいいかもしれません。また、授業時間中に、たとえばキャンパス内で簡単な演習をしてもいいのでは…といった提案もありました。これについては実現可能だと思うので考えてみます。
(2)“ミニ課題”:学期を通じて、“ミニ課題”を出しましたが、これについても肯定的なコメントが多かったようです。もう少し講評を充実させたり、また、ぼく自身も写真を撮って紹介したり、運営や評価のスタイルはさらに工夫できそうです。
(3)報告のフォーマット:履修人数が多いため、中間のプレゼンテーションではじゅうぶんな時間を取ることができませんでした。また、最終報告のフォーマットについては、昨年度の「社会調査法B」に引き続き、パネルによる“展示”のスタイルにしました。事前に配布していたシラバスではプレゼンテーションと記載していたので、その点については早めにフォーマットを決めて明示しておいた方がよかったと思います。ただ、パネルによる“展示”のスタイルは、一連のプロセスをコンパクトに凝縮してまとめるトレーニングになるとともに、他の履修者のフィールドワークの過程をわかりやすくするための方法として考えています。

最後に、授業内容について〈具体性がない・何が重要なのかわからない〉というコメントがありました。抽象的な概念を、フィールド(現場)でどのように具体的に(身体的に)理解するか…がまさにこの授業のポイントなのです。それは容易ではないのですが、フィールドワークに関わる抽象的な概念については、できるかぎり具体的に理解してもらえるように、映像の素材や事例の紹介をするようにしているつもりです(…シラバスには「授業態度」も評価対象になると明記されていますから、出席するのは大前提です)。また、“ミニ課題”も、授業の内容と対応づけながらすすめるといいでしょう。
「フィールドワーク法」という授業ではあるものの、もう少し広い意味で調査(社会調査)のためのものの見方・考え方について触れているつもりです。本格的な調査・研究の際には、より具体的なフィールドワークの計画が必要になりますが、一連のふるまいについては、適用可能なはずです。

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