[ 2005年12月 ]

« 2005年11月 | メイン | 2006年01月 »

2005年12月20日

 関係者各位

どういうわけか学生とともに調査旅行や合宿に出かけると、悪天候に見舞われる(迎えられる?)ことが多いようです。数年前も雪のなかに新車(当時)を放置せざるをえなかったし、この秋は、台風のためにひさびさの飯盒炊飯を断念しました。なんとなく、スッキリしない感じで今回のフィールド調査も終了したのですが、多くの学生にとっては初めての金沢だったわけで、雪+風+雷は忘れることのない思い出になるでしょう。そう、雪があるからこそ、兼六園は素敵だったりするのです(もちろん、素敵などと言っている余裕はありませんでしたが)。

kanap02.jpg kanap03.jpg

【2005年12月18日:金沢にて】

18日は、JRや飛行機のダイヤが乱れました。飛ぶかどうかわからなかったので(結局は飛びましたが)、金沢〜越後湯沢経由で東京に戻りました。みんなも、なんとか無事に帰還。

さて、まずはお世話になったかたがたに、この場をかりて感謝いたします。なんとなくウェブに個人名を書いてしまうのはコワイので、イニシャルで書きます(まぁ調べればわかったりしますが)。 パステルラボのIさん、Yさん、Tさんありがとうございました。そもそも、今回のフィールド調査の直接のきっかけは、学会でIさんに会ったからです(それから、ごちそうさまでした…)。そして、Kさんには熱いお話をいただき、ありがとうございました。(ケータイのカメラであっても)つねにぼくたちはまちの歴史をも写しこんでいる…というひとことは大切にします。Nさんのおかげで、あの会議室を「本部」として使うことができました。あのスペースがなかったら、極寒のまちでさびしく缶コーヒーをすすっていたはずです。ついでながら、1階からただよう美味しそうなにおいは、つねに誘惑でした。こんど行ったら食べます。そして、金沢TMOのTさん、Mさん、Oさんにも多謝です(順番にイニシャルを読むと、TMOになるの、気づいてました?)。仕事の性格上、いわゆる“黒子”に徹する…ということなのかもしれませんが、一番目立たず、でも一番現場や学生に近い部分でお世話になりました。ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。

やはり、こうした調査は、惜しみない時間とエネルギーをいただくことなしには実現しません(もし、ぼくが金沢在住で、大雪の週末だったら、家でテレビでも見て過ごしてますよ…きっと)。皆さまのご厚意に背筋を伸ばします。敬意と感謝の意を表して、勝手にリンクします(まぁ、新手の“アフィリエイト”のようなものです)。このサイトを経由してリンク先に飛んでも、ぼくのところには何も来ませんが、感謝の気持ちが飛ぶ仕組みになっています。

株式会社 パステルラボ
片町商店街振興組合(e-Katamachi)
  ●kanazawa biz cafe
株式会社 金沢商業活性化センター(金沢TMO)

そして、ぼくから、調査に参加した学生たちにも感謝です。べつに、悪天候はぼくのせいではないのですが、みんな、本当によくがんばりました(先生口調ね)。ひと休みしたら、責任をもって文章を綴ってください。ここからが始まりです。

2005年12月19日

 金沢フィールドワーク

12月18日の「北國新聞」で、今回のフィールド調査がとりあげられました。

【プレス】
・北國新聞(朝刊)2005/12/18 カメラ携帯で魅力撮影 慶大生調査、地元も参考に
[ 051218.pdf]

2005年12月17日

 浅野川のほとり

予定どおり、フィールドワークのために金沢に来ています。ついこのあいだ、ちょっと雪でも降れば、雰囲気があっていいのに…などと考えていたところ、30年ぶり?の大雪となりました。すごい雪!です。

kanap01.jpg

【2005年12月17日:主計町にて】

滑ったり、転んだりしないように、注意しながら歩こうと思います。経過報告などは、近いうちに。

2005年12月08日

 活動報告

【研究会】
新風俗学教室・第13期第4回で報告します。
日時:2005年12月10日(土)15:00-18:00
テーマ:「寅さんの見た風景を採集する:カメラ付きケータイをもちいたフィールドワークの試み」
場所:日本女子大学目白キャンパス 百年館302会議室

【フィールドワーク】
日時:2005年12月17日(土)〜18日(日)
場所:金沢市(石川県)とくに中心市街地エリア
・金沢フィールドワークについて(調査概要など)
[ pr_120805.pdf]

2005年12月03日

 雪の日

アメリカに留学していた頃のクラスメイトから、突然、メールが届きました。おそらく、10年ぶりくらいです。いまは、オーストラリアの大学で教えているそうです。当時は、一緒に“宿題”をやったりしていたわけですが、いまではお互いに教える立場になりました。ちょうど、部屋を片づけていたら、大雪が降った日の翌日に撮った写真が出てきて、あの頃を懐かしく思っていたところでした。

ふと、「異文化コミュニケーション」の授業のことを思い出しました。あるとき、「異文化コミュニケーションにとって重要なのはなにか?」と教授が質問しました。少人数の大学院のクラスなので、正解を問うというよりは、ディスカッションのきっかけとして投げかけたのです。「言語能力」「多様性を受け入れる許容度」「ものごとを相対化して理解すること」「情報処理能力」「適応力」などなど、いろいろな“こたえ”が出されました。たしかにそうだな…と思っていたところ、先生はニコニコしながら「チャームだ」と言いました。クラスのみんなが挙げていた“こたえ”にくらべると、とてもあいまいで、なんだか拍子抜けしました。でも同時に、「チャーム」ということばが出たことで、安心した気分になったのをよく覚えています。コミュニケーションを(専門的に)調査・研究しようというぼくたちにとって、「チャーム」というのはあまりにも漠然としていて、でも、それでいて、頷くしかないような“こたえ”でした。たしかに「チャーム」があれば、ことばの壁などすんなりと越えられるように思います。そう、そこに〈居る〉だけでいいのです。

nj03.jpg nj04.jpg

【1993年3月15日:アメリカで】

日曜日の朝は、必ずと言っていいほど観ていた『兼高かおる・世界の旅』(※おそらくある年代以上のひとしかわからないと思います…)が頭に浮かびます。彼女のように、気取らず、優しく、大らかで、強い…そんな「チャーム」があれば、ことばはもはや必要ないのかもしれません。コミュニケーションを研究すること自体も、あの朗らかな笑いのなかに消えてしまいそうです。

アメリカ東海岸のちいさな町に降る雪は、とてもサラサラとしていました。大雪でクルマが埋まってしまうと、20分ほどの道のりを、キャンパスまで歩きました。寝ているあいだに雪が降って、朝になって外を眺めたときに真っ白な世界が拡がっていると、ワクワクします。だれかが踏みしめたところを歩くのは、それはそれで面白いし(足の大きさとか歩幅をくらべたりして)、安心して踏み出すことができます。でもぼくは、やっぱり、まだ足あとのない、まぶしく光る地面を踏みながら歩くのが好きです。

(いよいよ2週間後にせまった金沢での調査。雪が降ればいいな…などと考えたりして。あ、でも調査中に降られると大変なことになるので、朝起きたらうっすら積もっている、という感じで。)