« 気温30度 | メイン | 歩く (2月前半) »

2006年02月19日

 ありがとう!なのである。

大忙しの旅でしたが、時差はわずかに1時間だったので、それほど無理もなく、もとのリズムに戻りました。アメリカなどで感じる愛想のよさは、ときどき、お互いが敵ではないことの確認作業のように思えるのですが、シンガポールではちがう感じでした。アジア的なホスピタリティというか、西欧を旅するときとはちがう、不思議な親近感をおぼえました。とくに、“観光客”という身分で出かけると、シンガポールはとても安全で居心地のいい都市なのでしょう。

sing.jpg

出かける数日前に、「フィールドワーク展II」に出展していた何人かの学生からハガキが届きました。「ありがとう」…のハガキです。去年にくらべれば、それほど大したことはしなかったのですが、それでも、ハガキでお礼を言われたりするとうれしいものです。そして、やはり、ハガキならではのスピードがいいのです。書かれているメッセージはもちろんですが、ハガキを書いているゆっくりとした“時間”を想像できるところが、メールとはちがったワクワク感です。

たとえば、●ばちゃんは、年の功?なのかどうかわかりませんが、「ありがとう」をとてもサラリと言えるひとです(あ、そういえば、授業中に●ばちゃんと呼んでしまってごめんなさい)。ちょっとした挨拶さえしない/できない学生も多くいるというのに、表面的なことばではなく、ちゃんと届きます。簡単なことのようにも思えるのですが、なかなか自然にできるものではありません。展示でがんばった分だけ、脱力感(と達成感)も大きいのではないかと想像できますが、あれから1週間ほど経って、ハガキに文字を綴ってくれたわけです。

少し大きな話になりますが、どうも最近は、「ありがとう」が社会的に足りない気がします。たとえばフィールド調査が終わったら、お世話になったひとにお礼のハガキを出す。こういうやりとりが自然にできるようになれば、ひととのつながりは確実に育まれてゆきます。まずは、身近なちいさなことから…ですが、そうやって「ありがとう」をもっと増やしたほうが、毎日が愉しくなるはずです。もちろん、安売りはいけないし、なによりも気持ちが大切です。●ばちゃんのように、さりげなく「ありがとう」が言えるひとは、「ありがとう」をたくさん受け取っているひとなのではないかと思います。

そして、シンガポールから帰ったら、また2通ほどハガキが届いていました。こういうハガキが届くことで、ぼくは、じぶんのやっていることの意味を確認しているのかもしれません。(あ、べつにハガキをよこせと催促しているわけではありません>みんな)

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://fklab.net/cgi/mt/mt-tb.cgi/190

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)