• 2005-05-21 13:53:47
  • 期間限定復活
いろいろと書きたいことがあるのですが、まずは、ピンクレディーについて。もう1か月ほど前のこと(ゴールデンウィークよりは前だったはずです)、テレビでピンクレディーのドキュメントをやっていました。

ぼく自身は、どちらかというとピンクレディー世代ではなくキャンディーズ世代なのですが(イマドキの大学生だと、どっちが2人でどっちが3人かさえわからなかったりするので、このちがいは難しいかもしれませんね)、期間限定とはいえピンクレディーが復活して、全国を回りながらコンサートを開いている…というドキュメントです。たまたまテレビをつけたらやっていたのですが、ついつい惹きこまれて最後まで観てしまいました。
ぼくが中3のときに「ウォンテッド」の振り付けをおぼえて踊ったことがあるかどうかはともかく、あと数年で50歳になろうというふたりが、当時のように歌って踊ってという姿は、素朴に感動的でした。リハーサルで筋肉痛や酸欠に苦しんだりしつつも、本番の幕が開くと、やはりそこにはあのころのピンクレディーがいて、エネルギー溢れる歌と踊りを披露していました。

コンサート会場に来ている、小・中学生時代をピンクレディーとともに過ごしたと思われる(そのように見える)観客たちが、ステージと一体となって踊っている様子は、見る人が見ればちょっとアヤシイかもしれませんが、ぼくにとってはむしろ爽やかな感じさえしました。あのころ毎日のように聴いていた曲の記憶というのは、思っていた以上に身体のなかに染み込んでいて、それがイントロとともによみがえって、直接身体に語りかけてきます。このエネルギーはスゴイ。そして、ちょっと切ないのです。コンサート会場から出てきたひとへのインタビューで、何人かのひとが「勇気をもらった」「元気になった」などとコメントしていましたが、決して大げさな話ではなく、たしかに「何か」を呼び覚ます感じでした。

そして、せっかくなので?、キャンディーズとピンクレディーの曲(いわゆるA面ばかりです)をほぼ全部聴いてみたのですが、微妙な時代のズレを感じました。キャンディーズは、デビューから「微笑返し」とか「つばさ」にいたるまで、大体フォローできました。徐々に解散へと向かっていった感じがします。豊かさに慣れてきた、ちょっとした余裕のようなものが、空気だったのかもしれません。いっぽうのピンクレディーは、ものすごい疾走感です(疾走感だけ…とも言えるほど)。「モンスター」くらいまでが限界で、「カメレオン・アーミー」あたりになると、もはやあまり記憶にないというか、よくわからない…。あまりにも速いスピードで駆け抜けて、はじけてしまう感じです。バブル全盛の時代へと向かう加速感と、その崩壊をも予言していたかのような流れです。
あの加速感、そして失速感があるからこそ、30年たっても色褪せない「何か」が感じられ、でもそれは同時に「何か」を失った気持ちにもさせるのです。

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