三が日くらいは、お酒を飲んで、おせちとお雑煮を食べて、テレビを見ながらごろごろする…のが正しい!お笑い系もいいのですが、やはり『田舎に泊まろう!』(テレビ東京)です。じつは、ぼくはこの番組が大好きで、ついつい見てしまうのです。

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【2006年1月3日:世田谷観音

元旦に放映されたエピソードは、どれもなかなかよかったのですが、とくに印象的だったのは、最後の旅。野村真美が、2年ぶりに鹿児島の甑島(こしきじま)を訪れ、92歳のおばあちゃんと再会します。彼女がふたたびやって来ることを聞きつけたひとびとが集まってきて、一緒にお寿司をつくったり、三味線を奏でて、唄ったり踊ったり。そして、布団を敷いて眠ります。
翌日、別れの時が来ます。この番組を見たことのあるひとなら、もう“お馴染み”のシーンなのですが、それでも、泣けてきます。番組の最後で森光子がコメントしていましたが、泣くつもりがなくても、なぜか涙が出てきてしまう。
 「ほんとうに、つかの間でしたねぇ」
とおばあちゃんは言います。「つかの間」ということばが、あまりにも自然に出てきて、しかもその場を語るのに一番ふさわしく感じられました。そのせいかどうかわかりませんが、野村さんは、船に乗り遅れてしまいます。ふだん一緒にいる、身近なひととの別れではなく、一宿一飯というほんとうに短い時間を共にしたひととの別れだからこそ、沁みるのでしょうか。「つかの間」の儚さが、涙をよぶのでしょうか。

考えてみると、昨年は、ちょっとしたきっかけや、偶然の出会いから、いろいろなひととのつながりが生まれました。まずは「つかの間」を大切にすること。そして、「ちょっとした/偶然」を、丁寧に育てること。それを忘れないようにしながら、今年も、五感を駆使してまちを歩きます。「つかの間」をたくさん集めてみたいと思います。

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