• 2006-04-11 08:45:01
  • ていねいな仕事
ドナルド・フェイゲンが、13年ぶりに新譜『モーフ・ザ・キャット』を出したので、すぐに買いました。
映画『かもめ食堂』を観て、とてもいい気分になりました。

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【2006年3月28日:デザートの時間@フリコトー

それから、(順序は前後しますが)藤田修平研究室の「卒業生作品上映会」(3月26日@neoneo坐)に出かけて、『天草の静かな旅』(監督・撮影・編集:森内貞雄)と『還暦野球』(監督・撮影・編集:金森誠/プロデューサー・スチル・録音:山本大輔)を観ました。会場で配られた用紙に、「感想はブログに載せます」などと書き残したままでした。遅くなりました。

ていねいです。近道のない仕事を、きちんとすすめた結果だと思います。ぼくは、そこに感動しました。それに尽きます。飽きっぽくて、さらにラクなやり方を好む学生が多い中(まぁ大学のほうがスピード感を要求していることも認めますが)、そしてもちろんいろいろなことはあったと思いますが、とてもよい仕事をしたことに敬意を表します。
作品は30分で流れますが、実際に取材をした時間(今回の場合は1年とか2年とか?)と、さらにひとびとの背後にある時間にも向き合う。それをどうやって30分に凝縮するかを考えながら、すべてを捨ててしまいたくなったりもするはずです。これは、まさにフィールドワークとおなじです。そして、編集のセンスとかカメラワークの問題ではなく、ひとにどう近づくか、そして、そのひととの関係をどうつくってゆくかということを学んでいるのだと思いました。当日、わけのわからない質問をしてしまいましたが、何か特別な工夫をしなくても、きちんとした目線があれば、ドキュメンタリーの“マインド”を伝えることができるのかもしれませんね。

25年ほどかけて、ようやく3部作を完成させるというのはスゴイです。ドナルド・フェイゲンは、いつでもドナルド・フェイゲンです。聞けばすぐにわかります。
『かもめ食堂』の中で、サチエ(小林聡美)は言います。「人はみんな変わっていくものですから」と。
本当は、「人はみんな変わらないものですから」と言いたかったのかもしれません。
ぼくは、いつまでたっても、あれこれと音楽とか映画の話をしながら、デザートを食べているはずです。

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