• 2006-10-28 12:00:06
  • 「オー・アール・エフ」は「大喜利」なのです。
takeru.jpgSFCオープンリサーチフォーラム(ORF)」は、湘南藤沢キャンパスの研究室が、日頃の調査・研究の成果を「世に問う」機会です。学会やセミナーなど、似たようなイベントはたくさんあるのですが、ORFはちょっとばかり勝手がちがいます。不思議とハイテンション。遠き日の学園祭前夜のノリを味わいながら、設営をしたりします。
毎年、初夏になると、ORFの実行委員会がその年の「テーマ」を発表します。なぜだかわからないのですが、それを見て、ぼくはいつも「大喜利」を思い出すのです。そう、たんに成果を発表するだけではなく、実行委員会からの「お題」に対してどのような「こたえ」を出すかというところに、ORFに参加する面白さがあるのです。

今年の「お題」は「現代リアル学」です。
「よくわからない…」と思いつつ、頭をひねってみました。まず、ふつうに考えると、リアルとバーチャルとの接点をさぐることが「現代リアル学」の課題だと言えます。ここ10 年で急速に身近になった電子ネットワークを前提として、「手触り感」のあるリアルな世界を考えてみよう、ということなのでしょう。それは、もはやデジタル=アナログという図式ではとらえることのできない、あたらしい社会を感じること、そしてその方法や可能性を示すことなのだと思います。でも、こんな「こたえ」では座布団をもらえません。

そこで、展示方法についても考えました。こうしたイベントでは、多くの場合、「ブース」が配置されます。もちろん、凝ったディスプレイや体験型の展示方法もたくさんありますが、今年は、展示内容をちいさく、携帯可能なかたちにして、来場者とともに丸の内という会場に分散させることにしました。パネルやデモ・スペースとして、あらかじめ決められた「区画」に固定されるのではなく、人びとのカバンやポケットのなかに入り込むことが、ぼくたちの「こたえ」のひとつです。
zabuton.jpgそれから、「オフィシャルガイド」という「リアル」に向き合うことも、ひとつの「こたえ」になると考えました。言うまでもなく、このような大がかりなイベントの運営には「オフィシャル」な情報が欠かせません。しかしながら、ORFの体験が、訪れる人の数だけあるとすれば、その数だけガイドが必要になります。「かぎりなくオフィシャルのように見えるアンオフィシャル」をつくることで、情報の正しさや、暗黙のうちに抱いてしまう情報源への期待や信頼について、あらためて考えてみたいのです。

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