• 2008-02-15 20:13:38
  • ミルクティー
渋谷のまちにはめずらしく、30年近く続いている店があります。ぼくが大学生の頃から、内装も、家具も、メニューも、ほとんど変わらぬままです(さすがに値段は上がっているはずですが)。学生から、「ちょっと相談したいことがある」という連絡があり、ちょうど渋谷に用事がある日だったので、その店に行って話すことにしました。じつは、10数年ぶりに訪れるというようなことでもなく、ふと立ち寄ることは何度かあったのですが、渋谷のあたりだと、急に駐車場になったり、テナントが変わっていたりすることがあります。でも、その店はいまなお健在。ガリガリと、氷を砕く音が響きます。

さて、この時期の「相談」なので、「ゼミを辞めたい」などと言い出すのではないかと、じつはドキドキしていたのですが、そんなことはなく、ごくごくマジメな「相談」でした。ついこの間、展示会が終わって、そのあとちょっとした放心状態になって、落ち着いたので、これからどうやっていくかを考えている…という話でした。「なんだ、すごくふつうの相談だったのか」と、驚くとともに、他の学生もこんなふうに考えていてくれたらいいのに…などと感じました。
正しく言うと、みんなも考えているのだと思います。そのはずです。それが、数回のメールのやりとりで、ミルクティーをはさんだおしゃべりになるのか、音信不通のまま春になるのか。ちょっとした「きっかけ」をつくるかどうかのちがいだけなのでしょう。でも、ミルクティーと音信不通は大ちがいです。

雪にはならなかったものの、外は冷たい雨が降っていたので、腰が重くて、ついつい長いあいだ、話しこんでしまいました。おかげで、来学期について考えていることも、ずいぶん整理できました。ひとに話すと、けっきょくはじぶんのアタマがすっきりするものです。暖かくなったら、折りたたみのイスでも持ってどこかに出かけて、いろいろと話をしていれば、すぐに、創造的な「場所」ができあがるはずです。ゼミというのは、そもそも、そんなものではないかと思います。
ぼくにとって、学生と話をするひとときは、アイデアの源泉なのだと、あらためて感じました。この仕事をしていてよかったな、と思わせてくれる「贅沢な時間」でした。

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