シンポジウムの翌々日。7月12日は、「地域活性学会(The Japan Association of Regional Development and Vitalization)」に出かけました。あたらしい学会(これが第1回目の研究大会)で、しかも日曜日の朝のセッションということで、いったいどんな感じなのか、人は来るのだろうか、などと不安を抱きながら市ヶ谷へ。

9:30からのセッションで、(予想どおり)最初は人がまばらでしたが、やがて、それなりに席が埋まりました(もともと、小さめの教室だったのが幸いでした)。今回は、昨年11月末に実施した「豊橋フィールドワーク」の実践を報告しました。できたばかりの学会だということもあって、発表内容や参加者のスタンスはかなり多様です。発表論文集のタイトルを眺めてみても、その幅の広さがわかります。

発表が終わって、何人かのかたがたから、声をかけていただきました。驚いたのは、ぼくが発表している時に、すぐ前に座っていた3人が、豊橋市のひとだったということ。豊橋の事例紹介のなかで、何か不味いこと言わなかったかな…と不安になりつつ、話してみると、皆さんは日常の業務とは離れて、(自腹で)学会にやって来たとのこと。そして、いま、自主的に地域ブランドについて考え、実践に移そうと試みているとのことでした。
まったくの印象ですが、最近、このようにじぶんの職務以外で(あるいは学生なら課外で)、ボランティアや地域活動に関わっているひとが増えているように思えます。ふだんの業務や学業への向き合いかたとは、少しちがった感覚で取り組むことができる点が魅力的なのかもしれません。
ここ数年考えている、「キャンパス」と「キャンプ」という対比も、こうした傾向と無関係ではありません。つまり、私たちは、「オフィス」や「キャンパス」に代表されるような、組織化・構造化された時間・空間にくわえて、より自発的に、よりインフォーマルなかたちでつくられる「場所」(それを「キャンプ」と呼んでいます)も求めているのではないか、ということです。両者がバランスよく組み合わせられたとき、ぼくたちの創造性も高まるはずです。


より大きな地図で camp を表示

他にも、いろいろな意見やアドバイスをいただき、そのおかげで、今後の「リサーチキャラバン」の寄留地(候補)が、いくつか具体的に見えてきました。たとえば、岩手、山形、三重、愛媛、高知など。いずれも、まだ出かけていない場所なので、これからの旅程に組み込んでいくことができます。発表はともかく、こうして何人かのかたがたと名刺交換ができただけでも、日曜日の朝に出かけた価値はありました。こういう機会を活かして、つぎに(そして、さらにその先へ)つなげていきたいと思います。

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もうひとつ、印象的だったのは松山大学のプロジェクトです。地元の酒造メーカーと大学が共同で、地元のみかん果汁を使用したお酒を開発。企業や団体のPR、書籍の販売などの「展示コーナー」のひとつで、試飲することができました。そのとき、ふと思いついたのですが、いっそのこと、もっと大規模な「物産展」を併催するというのはどうでしょう。あるいは、定期的に開かれている「物産展」のタイミングに合わせて学会やシンポジウムを開催するとか…。いろいろ、考えるべきことは多いとは思いますが、この学会が、「研究者のみならず、行政、NPO、産業界に幅広く参加を呼びかけ、ネットワークを形成する必要がある」という想いで創られてゆくのであれば、学会そのもの(発表の場所や様式)が、もっと「外」へと向かったほうが面白そうな気がします。

(♪ 大貫妙子 - 太陽の人)

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