photo-1.jpg

新幹線
iPhoneから。


7月21日(火)。今年も、県内の先生がた(小・中・高・特別支援校)を対象とした「メディア・リテラシー研修講座」を担当しました。受講者は39名。学校が夏休みになったとたんに、先生がたは研修に出かけてきたということです。昨年と同様、5名くらいのグループに分かれて、ビデオカメラを持って歩き回り、60〜120秒の映像を作成するという実習もおこないました。9時から5時まで、ずっと教室で講義をするのも(お互いに)窮屈だし、「メディア・リテラシー」については、実際に「つくる」経験も重要だからです。あいにくの天気だったので、室内(しかも会場となった神奈川県総合教育センター内)に留まって撮影するグループが多くなってしまいました。個人的には、もっと外へ出かけてほしかったのですが、しかたありません。

755.jpg

759.jpg

【写真:神奈川県立総合教育センター教育情報共有システムKANA・BOXより】

そんななか、ひとつのグループが撮った善行界隈の映像は、とても興味ぶかいものでした。ぼくは、善行といえば駅のあたりと、せいぜい国道(467号線)沿いの風景くらいしか知らなかったのですが(そもそも、ほとんど善行駅を利用することはありません)、研修の会場となった神奈川県総合教育センターの近辺は、緑が多く、古い建物が点在しています。少し調べてみたら、ビデオに映されていたのは、旧「藤沢カントリー倶楽部」のクラブハウスで、昭和7年(1932 年)に建てられたものでした。設計したアントニン・レーモンドは、大正8年(1919年)、帝国ホテルの建設のためにフランク・ロイド・ライトとともに来日して独立。そのまま、日本で活動するようになったとのこと。

映像のなかのクラブハウスは、趣のある建物でありながら、だいぶ劣化がすすんでいるようで、ここ数年の“廃墟ブーム”を想い浮かべながら映像を見ていたのですが、まだまだ「現役」のようです(失礼いたしました)。「藤沢カントリー倶楽部」の閉鎖後は、横須賀海軍航空隊の司令部になったり、いろいろな歴史を経て、いまは、県立体育センターの食堂(屋根の色から、グリーンハウスと呼ばれているようです)として使われていることがわかりました。
屋根の色を確かめようと思って、Google Mapを見たら、「玉屋食堂」になっていました。色は、グリーン!


より大きな地図で グリーンハウス を表示


photo-1.jpg

杏仁豆腐
iPhoneから。


photo-1.jpg

たべます。
iPhoneから。


photo-1.jpg

採点の合間に世話を。
iPhoneから。


(あれから、もうすでに1週間。書く順番としては、こっちのほうが、先でした。)
7月10日(金)、三田キャンパスで開催されたAR Commons設立記念のシンポジウムは、なかなかの盛況でした。まだまだ考えるべきことはたくさんありますが、北館ホールが満席となって、この分野への関心の高さを感じました。そして、やはりセカイカメラのデモは、面白かったです。もちろん、AR=セカイカメラではないのですが、具体的に動くモノを目の前で見せられると、インパクトがあります。身近なモノを介して、(場合によっては実際に操作する経験を伴うかたちで)あたらしい世界について「語る」ということが、重要です。そのための、「わかりやすさ」を提供することも、AR Commonsの使命なのだと思います。
かなりタイトな進行だったので、もう少しゆっくり、じっくり話をする機会をつくることが必要でしょう。イベント後の反響もいろいろあるようで、このイベントに関するブログ記事や記録は、随時、AR Commonsのウェブからリンクされる予定です。また、当日のダイジェスト・ビデオも、公開されます。

・AR Commonsがおススメする、ここ1週間の記事リスト http://www.arcommons.org/2009/07/ar_commons2.html



シンポジウムの準備もあったし、短いながらも話をしなければならず(しかも「公共圏」などという難しいお題をあたえられていました)、かなり慌ただしく過ごしました。14:00にスタートしてからは、あっという間でした。懇親会の余韻にひたりつつ、いただいた名刺を整理していて、あらためて思ったのは、今回のシンポジウムの参加メンバー(+オーディエンス)が、とても豪華だったということです。ぼくとしては、「あ、YouTubeで見たことある」「あのアプリケーション、使った」「このあいだ、雑誌に出ていた」などなど。ぼくのほうが、一方的に知っている“有名人”が、たくさん一度に集結した感じでした。画面越しなどで、見たことがあるので、(あまりにもじぶん勝手な言いぐさですが)なぜだか初めて会う感じがしませんでした。映像や雑誌のなかの人びとと、リアルな世界で名刺交換をする機会ができたので、その意味では、現実が拡張されたと言えるのでしょうか。

ふと、クレイジー・キャッツの「あんた誰?」という歌を思い出しました。「よく見りゃ テレビの人気者」じゃなくて、「よく見りゃ Webの有名人」という感じ…。まるで、昔からの知り合いであるかのように、話しかけてしまったかもしれません。「ヤー、よくあること、よくあること」なので、どうぞお許しください。

シンポジウムの翌々日。7月12日は、「地域活性学会(The Japan Association of Regional Development and Vitalization)」に出かけました。あたらしい学会(これが第1回目の研究大会)で、しかも日曜日の朝のセッションということで、いったいどんな感じなのか、人は来るのだろうか、などと不安を抱きながら市ヶ谷へ。

9:30からのセッションで、(予想どおり)最初は人がまばらでしたが、やがて、それなりに席が埋まりました(もともと、小さめの教室だったのが幸いでした)。今回は、昨年11月末に実施した「豊橋フィールドワーク」の実践を報告しました。できたばかりの学会だということもあって、発表内容や参加者のスタンスはかなり多様です。発表論文集のタイトルを眺めてみても、その幅の広さがわかります。

発表が終わって、何人かのかたがたから、声をかけていただきました。驚いたのは、ぼくが発表している時に、すぐ前に座っていた3人が、豊橋市のひとだったということ。豊橋の事例紹介のなかで、何か不味いこと言わなかったかな…と不安になりつつ、話してみると、皆さんは日常の業務とは離れて、(自腹で)学会にやって来たとのこと。そして、いま、自主的に地域ブランドについて考え、実践に移そうと試みているとのことでした。
まったくの印象ですが、最近、このようにじぶんの職務以外で(あるいは学生なら課外で)、ボランティアや地域活動に関わっているひとが増えているように思えます。ふだんの業務や学業への向き合いかたとは、少しちがった感覚で取り組むことができる点が魅力的なのかもしれません。
ここ数年考えている、「キャンパス」と「キャンプ」という対比も、こうした傾向と無関係ではありません。つまり、私たちは、「オフィス」や「キャンパス」に代表されるような、組織化・構造化された時間・空間にくわえて、より自発的に、よりインフォーマルなかたちでつくられる「場所」(それを「キャンプ」と呼んでいます)も求めているのではないか、ということです。両者がバランスよく組み合わせられたとき、ぼくたちの創造性も高まるはずです。


より大きな地図で camp を表示

他にも、いろいろな意見やアドバイスをいただき、そのおかげで、今後の「リサーチキャラバン」の寄留地(候補)が、いくつか具体的に見えてきました。たとえば、岩手、山形、三重、愛媛、高知など。いずれも、まだ出かけていない場所なので、これからの旅程に組み込んでいくことができます。発表はともかく、こうして何人かのかたがたと名刺交換ができただけでも、日曜日の朝に出かけた価値はありました。こういう機会を活かして、つぎに(そして、さらにその先へ)つなげていきたいと思います。

standard_1.jpg

もうひとつ、印象的だったのは松山大学のプロジェクトです。地元の酒造メーカーと大学が共同で、地元のみかん果汁を使用したお酒を開発。企業や団体のPR、書籍の販売などの「展示コーナー」のひとつで、試飲することができました。そのとき、ふと思いついたのですが、いっそのこと、もっと大規模な「物産展」を併催するというのはどうでしょう。あるいは、定期的に開かれている「物産展」のタイミングに合わせて学会やシンポジウムを開催するとか…。いろいろ、考えるべきことは多いとは思いますが、この学会が、「研究者のみならず、行政、NPO、産業界に幅広く参加を呼びかけ、ネットワークを形成する必要がある」という想いで創られてゆくのであれば、学会そのもの(発表の場所や様式)が、もっと「外」へと向かったほうが面白そうな気がします。

(♪ 大貫妙子 - 太陽の人)

photo-1.jpg

展示にきました。
iPhoneから。


1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 | 32 | 33 | 34 | 35 | 36 | 37 | 38 | 39 | 40 | 41 | 42 | 43 | 44 | 45 | 46 | 47 | 48 | 49 | 50 | 51 | 52 | 53 | 54 | 55 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 62 | 63 | 64 | 65 | 66 | 67 | 68 | 69 | 70 | 71
--> 加藤文俊研究室
<< September 2010 >>
SunMonTueWedThuFriSat
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930
検索
最近のエントリー
nakanohito