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2006年09月12日

 かならず、晴れる。

最後の一週間は、やはりドタバタと過ぎ去りました。
調査の経過を報告したり、UCバークレーの知人を訪ねたり、そして、フェアウェルで食事をごちそうになったり。あたらしいまちでの暮らしにようやく慣れてきた頃に、ふたたび引越しの準備をしました。ほとんど荷物は増えず、来たときのスーツケースに収まりました。がらんとしたアパートで(もともと、それほどモノはありませんでしたが)、新学期がはじまることを実感しました。

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いくつかのミスはあったものの(デジカメを持って行くのを忘れたり、ボイスレコーダーが不調だったり…)、予定していたインタビュー調査をひととおり終えることができたので、それについては満足です。仕事をする環境、季候、ともに快適でした。枯れ草色の丘も、毎日眺めているうちにさほど気にはならなくなりました。むしろ、この夏、一番多く目にした、一番記憶に残る風景となりました。地面は茶色なのに、木々が緑色に茂っているのは、根がとても深くまで伸びているからなのでしょう。いつものことながら、植物(もちろん、動物もですが)の生命力には驚きます。
けっきょく、アメリカ滞在中は一度も雨が降りませんでした。朝のうちは曇っていても、かならず、太陽が顔を出しました。そのことが、ちょっとした勇気になりました。わずかに猶予はありますが、“サヴァ?”の夏はそろそろ終わりです。

2006年09月03日

 カルトレイン

こちらに来てからは、ずっとクルマで移動していたので、まだ電車に乗っていないことに気づきました。べつに“鉄道マニア”ではないのですが、一度くらいは乗っておいたほうがいいだろうと思い、サンフランシスコまで行ってみることにしました。そして、じつはきょうが今回のアメリカ滞在で最後の日曜日なので、サンフランシスコ見物でもしよう…というプランです。
California Avenue 駅から、サンフランシスコとサンノゼを結ぶ、カルトレイン(Caltrain)で出かけます。週末は駅前にタダでクルマを停めておけるので、便利です。日曜日で、サンフランシスコに遊びに行くひとが多いのか、思っていたよりも混んでいました。せっかくなので2階席に座って、のんびりと1時間ほど電車に揺られました。「サンフランシスコ駅」は、ずいぶんと簡素で、少しばかり拍子抜けしたのですが、きっと無意識のうちに、フィラデルフィアやニューヨークのアムトラックの駅を想像していたからだと思います。

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【2006年9月3日(土):ユニオンスクエアのあたりで】
※クリックすると拡大されます。
●動画で見るカルトレイン(の窓の外) (mpeg4)
帰りの電車です。 (50sec. 3.2MB)

サンフランシスコまで来たので、この際、ケーブルカーに乗ってフィッシャーマンズ・ワーフまで行こう…と、ベタな観光コースを思い描いていたのですが、そう、まちがいなくここは観光地。ちょっと甘く見ていました。マーケット・ストリートのケーブルカー乗り場には、長蛇の列ができていたので、計画は断念。4日が祝日(レイバーデー)なので、ふだんよりも賑わっていたのかもしれません。しょうがないので、ユニオンスクエアのあたりをぶらぶらして、デパートとかアップル・ストアとか本屋をのぞいて、ふたたび電車に乗って、パロアルトに戻って来ました。

ぼんやりと外を眺めていると、窓越しではあるものの、家のサイズやまちの雰囲気が変わってゆくのがわかります。そして、地域によって暮らし向きがちがうということの背景には、さまざまな問題が横たわっているはずです。それぞれの駅から乗り込んでくるひとの肌の色や服装、しゃべる言葉も変わります。南から北へ(あるいは北から南へ)電車に揺られるだけで、多種多様な人びとが、絶妙なバランスを保ちながら、棲み分けしていることにあらためて気づきます。

700 4th St San Francisco, CA 94107

※駅からユニオンスクエアまでは、思っていたよりも距離がありましたが、気持ちよく歩くことができました。

2006年08月26日

 南へ。

きょうは遠出しました。
研究所の同僚たちと一緒に、南へ向かってドライブです。日本に帰るまえに、カリフォルニアならではの景色を見ておいたほうがいい…と声をかけてくれました。パロアルトからは、けっこう距離がありますが、基本は一本道。途中、いくつかの道路を経由して、あとは1号線をひたすら走り、モントレーやカーメルを通過して、ビッグ・サー(Big Sur)まで南下しました。ビッグ・サーというのは、カーメルから、サン・シモンのあたりまで、およそ90マイルに渡ってつづく海岸線のことです。ちょうどお腹がすく時間になって、Nepenthe の Cafe Kevah でランチです。ここは、本当に絶景でした。少し霧でかすんでいましたが、テラスからは、ゴツゴツとした岩肌と美しい海岸線が広がっているのが見えます。複雑で美しい自然の造形には、ついつい見入ってしまいます。
そのあとは、蛇行する道をもう少し南に下り、景色を眺めました。人気(ひとけ)のないところに、海に向かって、ぽつぽつと豪邸が建っていました。あまりにも隔離されていて、どう考えても不便なのですが、この素晴らしい景色を独占しながら毎日を過ごしていたら、きっと都市の生活などは必要なくなるのかもしれません。自然のなかでの生活です。絶壁のはるか下のほうからは、アシカの鳴き声が聞こえてきたり(どうやら、ラッコもいるみたいです)、上を見れば、ワシ(たぶん、アメリカン・イーグル)が大きな翼を広げて旋回していたり(広げた翼は、2メートル近かったように思います。おろらく、いままで見たことのある鳥のなかで一番大きいでしょう。)…。嗚呼、カリフォルニア!

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【2006年8月26日(土):南へ】
まずは素晴らしい景色を見ながらランチ(左上)、そして美しい海岸線に沿って走りました(右上)。森のなかを歩き(左下)、最後はカーメルの海を眺めました(右下)。
※クリックすると、拡大されます。

それから、ふたたび来た道を戻って、Pfeiffer Big Sur State Park に行きました。海のつぎは山、ということで、こんどは深い緑のなかを、川に沿って歩きました。森を歩けば、リスがたくさん飛び回っています。きょうは、盛りだくさん。さらに、カーメルに立ち寄って、ビーチを歩きました。白くて細かい、とても綺麗な砂でした。
少し陽が傾いて、カーメルの海辺は涼しくなり、いくつか火が焚かれています。季候は相変わらずなのですが、なんとなく、夏の終わりを感じました。子供たちは、いつまでたっても海から上がろうとしません。

Highway 1, Big Sur, CA 93920

※ズームイン/アウト(+/-)しても、ほとんど変化がないように見えます。とにかく、海が広がっているという場所なんです。
※晩は、Porta Bella という素敵なレストランでご馳走になりました。美味。

2006年08月20日

 地球は回る。

きょうは、サンノゼにある The Tech Museum of Innovation に行ってみました。サンノゼに行くのは、独立記念日に花火を見に行って以来ですが、マウンテン・ビューからはクルマでわずか20分ほどです。ちょうど、サンノゼのジャズ・フェスティバルの最終日とあって、たくさんのひとが町を歩いています。遠くから演奏が聞こえてきたり、バーベキュー(にまちがいない)のにおいが漂ってきたり、平和な日曜日の午後です。

予想していたとおり、展示は子ども向け…と思われるものが大部分でした。IMAXシアターもあったのですが、かなりの行列ができていたのでパスして、展示だけを見ることにしました。(日本も最近はがんばっているようですが)アメリカに来ると、こうした科学(技術)博物館の類いがとても充実しているな、といつも思います。とくに、見るだけではなく、触って、叩いて、動かして、と、体験型になっていることが多いのも、感心するところです。
とくに面白かったのは、View from Space という展示です(これは、触ることができません…)。ちょうど、大きな地球儀が浮かんでいるような感じで、これが球状のスクリーンになっています。仕掛けはシンプルで、四方にプロジェクタがあって、この球面にいろいろな地球の情報(たとえば台風の動き、気温の変化、地震の伝播など)を投影しています。球そのものは動かずにぶら下がっているのですが、映像が動くので、地球が回っているように見えます。しばらくは、飽きずに眺めていることができそうです。

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【2006年8月20日(日):かなり目立つ色の外壁 / 浮かぶ地球 (The Tech Museumにて)】
●動画で見る View from Space (mpeg4)
回って見えます。 (20sec. 1.47MB)

館内には高校生くらいのスタッフがたくさんいて、案内をしたり、展示の説明をしたりしていました。どうやらみんな、ボランティアのようです。15歳以上なら誰でも応募できて、月に最低8時間を少なくとも1年間は続ける…というのが条件です。ボランティアなので、無償で仕事をするわけですが、入館料がタダになったり、ショップでの買い物が割引になったり、いくつかの特典があります。なによりも、ひとと出会うということが大きな「報酬」になり、当然、ひとに説明をするうちに勉強になるし、責任感や社会性を身につけることにもなるはずです。必要以上に生意気な感じのスタッフもいたりしますが、それは、それなりの時間とエネルギーをボランティアとして活動したことの証だと思って、許すことにします。
「月8時間、1年以上」という関わりかたが、どのように決められた基準なのかはわかりませんが、無理をせずに続けられるバランスなのでしょう。イベントなどに集まる(集められる)ボランティアの数やエネルギーにも圧倒されますが、このように、日常生活のなかにとけ込んだボランティア活動こそが大切な気がします。ゆっくりと、じわじわと醸成されるボランティア精神というものは、決して流行りモノではなく、互恵的なふるまいに対する感度を確実に研ぎ澄ますように思えるからです。

回る地球(本当は回ってないけど)を眺めながら、そんなことを考えていると、一日に数回おこなわれる展示説明の時間が近づいたらしく、ひとが集まってきました。そして、説明に現れたのは、やはり高校生くらいのスタッフでした。丸暗記した文章をしゃべっている感じでスタートしましたが、やがては饒舌になって、まるでじぶんが地球を回しているかのような調子で説明をしてくれました。

201 South Market Street San Jose, CA 95113

※「航空写真」にしてズーム(+)すると、IMAXシアターのドームが見えます。

2006年08月17日

 はじまっていました…。

060817.jpgさて、マウンテン・ビューのGoogle-Wifiについて。きのうのエントリーで、「まだサービスはスタートしていないようです。」と書いたのですが、訂正します。あとから他のブログを読んだりして、どうやらもうはじまっているみたいなので、表に出て試してみたら、つながりました!
たんに、ぼくの部屋には届いていない…ということでした。わずか数十メートルの移動で、ずいぶん環境が変わるものだということを実感しつつ、回線にお金を払っているのが、なんだかもったいなく思えてきました。だって、あのアンテナの目の前の部屋に住んでいるひと、絶対使っていますよ、いまごろ。

2006年08月16日

 「グーグル村」の街灯

研究所への交通の便がよいこと、そして(比較的)安全だということで、マウンテン・ビューという町にアパートを借りたのですが、じつは、(いまをときめく)グーグルの本社は、この町にあります。最近、同僚に聞いたところ、このあたりは、“Google plat”とさえ呼ばれているようです(=まぁ、「グーグル地所」とか、あるいは「グーグル村」という感じ?)。サンフランシスコ近辺に住む社員が多いようですが、マウンテン・ビューにも、きっとグーグル関係のひとがたくさん暮らしているにちがいありません。
そのグーグルが、いまはじめようとしているのが、無線LANのサービスです。その名も、Google-WiFi。そして、まずは「地元」から、ということらしく、このマウンテン・ビューの町では、自由に無線LANにアクセスできるようにしよう…というのです。ウェブを見ると、マウンテン・ビューの町じゅうに敷設される、アクセスポイントの地図も載っています。もちろん、マウンテン・ビューの住民じゃなくても、このエリアに来れば、(タダで)使えるということです。パロアルトもふくめ、このあたりには、「無線タダ」というカフェやレストランがいくつもあるのですが、町一帯をカバーしてしまおうというのは、スケールが大きい!(もちろん、似た試みはいろいろあるとは思います…)

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【2006年8月16日(水):アパートの前の通りはこんな感じ(Del Medio Ave.)】

060817-0.jpg2006年夏からサービス開始…と書いてあったので、「だったら、当然、工事は済んでいるはずだ」と思って、さがしてみました。いつも出入りしているガレージの門のそばに、ありました!ふだんはあまり見上げることはなかったのですが、街灯の上にアンテナです。部屋(屋内)で使うには、WiFiモデムを買わないと、ちょっと苦しいみたいですが、屋外で使えてしまうというのは、いろいろ面白い使いみちが出てきそうな気がします。というより、そもそもが、“アウトドア・ネットワーク”なのですね、これは。何よりも、この気候なので、外でラップトップを開いて…というシチュエーションは容易に想像できます。この記事を書いている時点では、まだサービスはスタートしていないようです。

日ごろ「社会実験」などということばを使いますが、こういうのを見ると、すごいなぁって思います。やはり、「本当に」ある程度の規模でやってみないとダメです。ほぼ一帯をカバーする、とはいっても、街灯がないためにまだアンテナを設置できないエリアがあるようで、屋根とか屋上のスペースの提供も呼びかけています。

2006年08月14日

 フォスター・シティ

週が明けて、きょうはパロアルトから17、18マイルほど北にあるフォスター・シティまで行ってきました。さて、ここのところ、このページは「ぷち観光ガイド」のようになっているので、この町について簡単に紹介することにしましょう。フォスター・シティは、サンフランシスコ湾を埋め立てて、その上につくられた町です。 Introduction to the History of Foster City によると、1958年、ジョン・フォスター氏が、「あたらしい町」をつくろうとこの地をおとずれたのがはじまりです。そう、フォスター氏がつくったので、フォスター・シティなのです(地名の由来としては、もっともわかりやすい!)。ざっとページを読むと、その埋め立ては、かなり大変な作業だったようです。おそらく、フォスター氏のつくったこの町に、じっさいに人が暮らすようになってからは、わずか40年足らずだと思います。

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【2006年8月14日(月):フォスターシティにて】

地図を見ればわかりますが、細かい水路のある町です。当然、何もないところにつくったので、道路の幅や形状、そして植栽にいたるまで、「計画」されています。リビングルームが水際に面していて、そこにボートでも浮かべてのんびり遊ぶ…なんていうのは確かに素敵なのですが、あまり住んでみたいと思いませんでした。機能にかぎらず、景観までもが周到に用意され育てられた、美しい町ではあります。でも、あまりにも「人工的」な感じがしたからかもしれません。数年前にハウステンボスに行ったことを思い出しながら、少しだけ散策しました。

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2006年08月11日

 ツイン・ピークス

「ツイン・ピークス」と聞いて、あのテレビドラマを思い出すひとは、ぼくと同世代かもしれません(…懐かしいでしょ!)。あのドラマの舞台となったツイン・ピークスは、架空の町(ちなみに、ロケ地はワシントン州)ですが、きょうのツイン・ピークスは、サンフランシスコを一望できる場所です。

ここ数日は、インタビュー調査の訪問先の近くに、どこか「見どころ」はないか、事前に調べることにしています。じつは昨日も、ユニオン・ストリートを歩いてみようと思っていたのですが、ちょっとインタビューが思うように行かず、なんとなく気がすすまなかったので、そのままアパートに帰ってしまいました。
きょうは、ずいぶんと坂を上り下りして、ようやく、「坂の町」サンフランシスコを体感しました。場所によってはかなり急勾配で、本当にクルマで上れるのか、ちょっと心配になったほどです。地図を見ていて、きょうの訪問先の近くにツイン・ピークス(展望台)があることがわかったので、帰りに寄ってみました。さすがにここは観光スポットなので、大型バスやリムジンなどがたくさん停まっていました。

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【2006年8月11日(金):ツイン・ピークスにて】

雲(霧?)がかかっていて、あまり視界がよくなかったのですが、眼下に広がるサンフランシスコの町並みは壮観です。海のほうまで見渡せると、もっと開放感を味わえるはずです。ちいさくてカラフルな家がたくさん並んでいるのが見えて、ふと本城直季さんの写真を思い出しました。きょうは、パノラマ用のカメラ(ホライゾン)も持っていったので、うまく撮れていたら、また後日紹介したいと思います。

2006年08月09日

 アップルに行ってみました。

きょうは、朝のうちに調査が終わったので、午後の仕事を早めに切り上げて、クパチーノにあるアップル本社に行ってみました。ここの「カンパニーストア」は、平日しか営業していないとのことだったので、ちょうどいいタイミングです。じつは、研究所からクパチーノまでは10マイルほどで、280号線に乗って南へ向かって走ると、15分くらいで到着しました。一帯には、リンゴのマークがたくさんあって、ちょっと迷いましたが、「1」というビルの前に、ビジター用の駐車場がありました(ちょっと見づらいですが、写真の中央に黄緑色の「1」が写っています)。

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【2006年8月9日(水):アップル本社にて 左から、アメリカの旗、カリフォルニア州の旗、アップルの旗】

1 Infinite Loop Cupertino, CA 95014

少しばかりあたりをぶらついて、「カンパニーストア」を見学。ここでしか買えないアップル・グッズがあるので(というより、アップルのロゴ入りグッズを扱う公式販売店はここだけなので…)、大量にTシャツを買い込んでいるひともいました。思っていたよりも簡単に行けることがわかったので、うまく予定を調整して、もう一度くらい行ってみるつもりです。

続きを読む "アップルに行ってみました。"
2006年08月08日

 アートキャスト

アメリカでの生活も、残すところ1か月となりました。予定されているインタビュー調査は、まだ半分も終わっていないので、まだまだこれからという感じなのですが、それでもあと1か月。ちらほらと、新学期の準備のことなどがメールで届いたりして、秋からは、講義はもちろん、学事のいろいろなことが再開されます。平日のカレンダーは、調査でほぼ埋まりつつあるので、遠出をするとしたら、数回の週末しかありません…。「特別研究期間」とはいえ、もっといろいろなところを見ておかなければもったいない!と、ふと思いました。原稿やら、事務的なことやら、やるべきことがいくつかあるものの、にわかに“観光客”モードに。週末といわず平日も、うまく時間をやりくりして、もっとまちを歩こう…。そして、さっそく実行です。

きょうは、サンフランシスコでのインタビューが4時前には終わる予定だったので、サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)に行ってみることにしました。訪問した家から、クルマで10分ほどで到着。外観は、ガイドブックや雑誌の記事で見たことがあったので、すぐにわかりました。マリオ・ボッタによるもので、(まぁおなじひとなのであたりまえですが)あのワタリウム美術館(神宮前)と、どことなく雰囲気が似ています。スパッと斜めに斬られた竹のような、円筒状の吹き抜けが建物の中央にあって、上から差し込む光で、ロビーはかなり明るい感じでした。その下に階段があって、それを上り下りしながら、各階の展示スペースを見るというレイアウトです。外から見るよりも、中ははるかに広く感じられます。

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【2006年8月8日(火):サンフランシスコ近代美術館(SFMOMA)にて】

最近の日本の美術館でも試みがあるかもしれませんが、やはりここでもポッドキャスト。事前に音声のデータをダウンロードしておいて、iPodなどで聞きながら展示を見ることができるようになっています。正しくは、ポッドキャストではなく、「アートキャスト(artcast)」と呼ばれていて、毎月、あたらしいプログラムが配信されているようです。バックナンバー(アーカイブ)を見るかぎりでは、去年の9月からスタートしています。じつは、ダウンロードはしておいたのですが、肝心のiPodを持って出かけるのを忘れてしまったので、試すことができませんでした。アートキャストだと、美術館で借りるオーディオのレシーバーとは、またちがった感覚で歩けるような気がします。
イントロのトラックには、作家本人の声や、アート・ディレクターのコメントなども入っていて、美術館に行かなくても、けっこう愉しめるはずです。そして、10か所くらいの「見どころ」で立ち止まって、解説を聞きながら作品を見ることができるという構成です。もちろん、フロアマップもpdfで事前にダウンロードできます。うむ、なかなかかっこいい!

入館したのが4時過ぎだったので、あまりゆっくりできませんでしたが、展示されていた作品よりも、(アートキャストもふくめて)展示のしかたとか、建物のほうに、ついつい目が行ってしまいました。さっそく、平日を有意義に過ごすことができて、満足。ミュージーアム・ショップでポストカードを数枚買って、帰路につきました。

2006年08月05日

 ディッシュ・エリアを歩く

日本から戻った翌日から、3日連続でインタビューに出かけて、さすがにバテました。90分のインタビューなので、まぁ標準的なのですが、それ以前の問題として、訪問先の家をさがすだけで一苦労です。まだまだ慣れない土地で、(やさしく?)話しかけてくれるカーナビもないので、住所を頼りに地図を見ながら出かけます。それで、英語でインタビューということなので、またそれなりに神経を使います。

ひとまず先週の分は無事に終わったので、今朝はゆっくり起きました。メールを書いたり、買い物に行ったり、身の回りのことをして、夕方になってから、身体を動かしに出かけました。といっても、べつに激しい運動というわけではなく、“ウォーキング”です。
「ディッシュ・エリア」よばれる丘が、Stanford Ave. と Junipero Serra Blvd が交差するあたりから、西に広がっています。そう、写真にあるように、この丘にはパラボラ・アンテナ(=ディッシュ)がいくつか立っているのです(建っているのです、なのかな?)。当然のことながら、日本のアパートのベランダについているような“お皿”ではなく、巨大です。ぱっとみると、観覧車のようです。

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【2006年8月5日(土):Dish Areaで】

ここは、散策コースになっていて、だいたい1時間ほどかけて一周できるようになっています。見かけよりも急勾配で、最初がけっこうキツイのですが、あとはまぁのんびりと歩けるコースです。iPod(miniとかnano)を腕につけて、走っているひともけっこういます。丘の上に立つと、シリコンバレーの会社やスタンフォード大学のキャンパス、そしてその向こうには、(いつもかすんでいますが)サンフランシスコ湾が見えます。ここを一周すると、ほぼ9,000歩。いい運動になります。
見てのとおり、地面は枯れ草です。この時期は雨が全然降らないために、芝生は茶色くなっていて、木だけは緑色です。聞いたところでは、秋から冬にかけて雨が降る季節になると、緑色になるようです。この丘が、一面緑色になったら、ずいぶん雰囲気が変わるでしょう。パロアルト研究所に向かう道も、両側が枯れ草色です。通りの名前は、Coyote Hill Rd.(コヨーテの丘!)。最初は、本当にコヨーテでも出てくるのではないかと思いました。

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※「地図」だとほとんど何も見えないので、「航空写真」のボタンを押してみてください。中央にあるのが、写真(右)の“ディッシュ”です。

2006年08月02日

 公園

ふたたび、アメリカです。きょうは、インタビュー調査のためにサンフランシスコまで行ってきました。朝9時からという約束になっていて、(当然のことながら)遅れるわけにはいかないので、7時前には出発。おかげで、渋滞でイライラすることもなく(そして道に迷うこともなく)、1時間ほど早く目的地にたどり着きました。
きょう訪問することになっていた家のすぐそばの、「ワシントン・スクエア」の脇にクルマを停めて、少し歩いてみました。やはり、パロアルトとはちがって、サンフランシスコは「都会」ですね。このあたりなら、クルマがなくても、それほど不自由な思いをせずに暮らすことができそうです。ちょうど、慌しい出勤の時間で、パロアルト研究所の「超?フレックスタイム」とは対照的な朝でした。このハツラツとした雰囲気は、悪くないなと思いつつ、近くにあったカフェでコーヒーを飲みながら、インタビューの準備をしました。

アメリカの都市のなかに点在する、ちいさな公園、いわゆる「スクエア」というのは、とても魅力的です。さほど広くはないのに、存在感があって、多くのひとの憩いの場になっています。朝の公園には、たくさんの中国系のお年寄りたちが、太極拳や踊りの稽古に集まっていました。まるで、日本の夏休みのラジオ体操に似た光景です。太極拳のポーズが、職場へと急ぐ人びとと、あまりにもちがうスピードなのが、愉快に思えました。

1701 Stockton St. San Francisco, CA 94133-2914

ふと公園の角のほうに目を向けると、朝から行列のできている店がありました。帰って調べてみたら、Mama's (on Washington Square) という、かなり評判の店のようです。行ってみればよかった…。

2006年07月21日

 コインスター

アメリカに来ると、現金をあまり持ち歩かない生活になります。クレジットカードはもちろんなのですが、いわゆるdebitカード(銀行のキャッシュカードで支払いができるというやつです)が本当に便利です(なぜか日本では、お財布ケータイにしたのにほとんど使いません…)。とくにお昼などは、レジでカードを渡すだけで済むので助かります。小銭を持っていても、うまい具合に出せるとはかぎらないし、後ろにひとがたくさん並んでいたりすると、ついお札だけ渡して、おつりを受け取るということになってしまいます。
たしかにdebitカードは便利ですが、まったく現金を使わないというわけではないので、少しずつ小銭が貯まっていきます。

最近よく行くようになったスーパーマーケットの入口脇に、コインスター(Coinstar)の端末(端末というよりも、緑色の自動販売機のようなもの)が置かれていたので、使ってみることにしました。要は、小銭を紙幣に替える「逆両替機」で、家庭に貯まってゆく小銭に着目したビジネス・モデルです。コインスターのホームページによると、推計で105億ドル相当の小銭が、アメリカの家庭で眠っているようです。
コインスターについては前に聞いたことがあったのですが、見るのも使うのも初めて。端末自体も、それなりに進化しているようで、だいたいのことはタッチパネルを押すだけです。小銭のための受け皿のような部分があって、そこにジャラジャラと流し込むと、数え始めます。小銭入れの中身は、総額6ドル55セントになりました。これをギフトカードに換える場合は、手数料がいらない(つまり等価交換)ようです。現金にしたり、募金したりもできます。

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【よくわかるコインスター:まず小銭が小さな紙片に変わり、それが画面上の数字(金額)に。そして、音楽となってiPodに戻ってきます。あら簡単。】

さて、部屋やポケットのなかから集められた6ドル55セント。ギフトカードだと、アマゾン、スターバックス、iTunes Music Storeなどからえらべるようになっていました。試しに、iTunesをえらんでみました。あの(クレジットカードのような)プラスチックのギフトカードが出てくるのかと思ったら、スーパーでもらうレシートのようなものでした。その小さな紙片に、コード番号が書いてあります。
アパートに戻って、レシートと間違えて捨ててしまわないうちに、さっそくiTunes Music Storeにアクセスします。1曲99セントなので、6曲は買うことができます。紙に書かれたコードを入力すると、右上に$6.55と表示され、これが、いわば預金額なので、好きな曲をダウンロードするたびに金額が減っていく、というわけです。
どんな曲を買おうかと迷ったのですが。なぜか独立記念日のときに聞いた「セプテンバー」(EW&F)が思い浮かんだので、まず購入。問題なくダウンロードされました。その後も、引き続き80'sを思い浮かべ、懐かしの曲(たとえば、クリストファー・クロスやロビー・デュプリー!をふくむ)をダウンロードして、残り61セントになりました。

少しずつ貯まっていた小銭が、こうして音楽に変わりました。なかなか面白いので、またやりたいと思うのですが、(少なくともiTunesについては)最低5ドル分の小銭がないとダメみたいです。そう、この愉しみのためには、debitカードばかり使わずに、少しずつ小銭を持ち帰らなくてはなりません。
小銭でつくったプレイリスト(6曲)は、“coinstar”という名前にしました。

2006年07月15日

 のり弁

近くに日本の食材を扱うスーパーマーケットがあると聞いたので、行ってみることにしました。べつに、日本食がないと耐えられないということはないので、話のタネに、ちょっと「視察」です。目指したのは「Nijiya Market」で、カリフォルニアに数店あるようです。南に向かってしばらく走り、発見しました。
土曜日のお昼ごろだったので、なかなか賑わっていました。見たところ、買い物客の大部分は、駐在員のひとや、日系のひとたちでした。働いているのは、どうやらメキシコ系のひとが多いようですが、日本語で「うなぎの蒲焼はいかがですかぁ」というかけ声も飛び交っています(たぶん、高校生のアルバイトでしょう)。

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【2006年7月15日:Nijiya Market / のり弁 】

お昼をまだ食べていなかったので、お弁当コーナーで“Sea Weed Bento”を購入。そう、「のり弁」です。お値段、4ドル99セント(600円!?)。「のり弁」なんて、もしかすると学生時代以来かもしれませんが、きっと日本では、今でも300円もしないのではないかと思います。

※以下、どうでもいい話です。
さて、ひさしぶりの「のり弁」は、写真のごとく、唐揚げとコロッケ(本当は、魚のフライだったような気がします)はともかく、「必須」の青海苔のついたちくわの天ぷら(正式名称はなんていうんでしょう)は、忠実に再現されています。ただ、「のり弁」における海苔の存在意義については、正しく理解されているとは思えませんでした。ご飯の白さが見えないほどに、海苔が覆いかぶさっていなければダメです。ついでに、おかかは、隠れていなければならない。
そうだ、そもそも「のり弁」は、ご飯と海苔とおかず群が、レイヤー構造を成していて、ご飯の上の海苔の上にフライや青海苔のついたちくわの天ぷらがのっていて、フタを開けても、下が隠れて見えなかったはず。それで、一番上のおかずたちを、フタの裏にいったん移動するところから「のり弁」のひとときが始まるのでした。あれで、なんかお弁当のスペースが一挙に2倍になる感じがして、豊かさを味わえたものです。その構造が、うまく再現されていないわけです。構造的な問題だなどと、どうでもいいことを考えつつ、いただきました。美味しかったです。

「Nijiya」で思い出しましたが、前におみやげでもらったTシャツに“No Rain, No Rainbow(雨なくして虹はなし)”と書かれていました。そう、雨のあとにこそ虹だよね…と、妙に含蓄のあるメッセージだと思ったりしたのでした。こちらに来てからは、まだ一度も雨が降っていません。降る様子もなく…。
海苔が、くたくたっとならないのは、この乾いた空気のせいかもしれません。

2006年07月10日

 引越し

ドタバタしながらも、引越しを済ませました。引越しといっても、いろいろなものは「現地調達」のつもりで来たので、スーツケースひとつです。実際に、滞在はそれほど長くないので、ポイントは、短期(数か月)の賃貸が可能か、そして、家具があるかどうか、ということです。夏期休暇中の大学の先生や大学院生のアパートの留守番をする、といういわゆる「サブレット」のような方法もあったのですが、ちょっとタイミングが悪く、見つかりそうにありません。

10数年前に留学したときは、新聞の記事を見ながら部屋さがしをしたのですが、いまは、まずはインターネットです。検索もできるし、条件をいろいろと入力して、絞込みをすることもできます。物件によっては写真もあるし、地図(google mapなど)にもリンクされているので、ずいぶん便利になったものだとつくづく思います。「訪問研究員」というのは、わりと自由な身分だし、見ているかぎり、研究所という性格もあってか“フレキシブル”なワークスタイルなのですが、それでも平日はおそらくはオフィスに通うことになるので、なるべく研究所に近くて、そしてもちろん静かで安全なことが条件です。

いくつか良さそうな物件を見つけたので、仕事の合間に見に行きました。やはりスタンフォード大学を擁し、シリコンバレーの企業が立ち並ぶという環境なので、家賃は高いです。聞いたところでは、一時期は、このあたりにもマンハッタン並みの高い家賃のアパートがあったそうです。

さて、アメリカに暮らしたことのあるひとなら経験があると思いますが、アメリカでは、通りを一本隔てるだけで、環境が大きく変わる場合があります。その「境界線」について正しく理解していないと、危険な目に遭います。もちろん逆に、その「境界線」を越えないようにしているかぎり、それなりに安全が保障されるということでもあります。たとえば、パロアルトに来るときに聞いたのは、101号線の外側(つまり東側)には、行かないようにしたほうがいい…というアドバイスです。フリーウェイに分断されて、どうやら外側のエリアは治安が悪く、スラム化がすすんでいるようです。

いくつか見に行ったなかで、家賃も、あたりの環境も、けっこう気に入った物件がありました。場所はイースト・パロアルト(East Palo Alto)で、その名のとおり、パロアルトの東側に位置する町です。ほかに候補になっていた物件よりも、家賃が200ドル近く安かったので、よい物件にめぐりあったと思い、サインするつもりでいました。ところが、モーテルのおじさんに聞いてみたところ、キッパリと「やめておけ」と言われました。アパートがちょっと古いということだけでなく、「境界線」に近い(それでも内側です)ということも、家賃の安さの理由なのかもしれません。おじさんは、なんとなく大げさに話をしている感じもあったのですが、とにかく安全第一。このアパートは見送りました。

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【2006年7月10日:こうして写真に撮ると、キレイに見えます。】

けっきょく、パロアルトから少し南に下ったマウンテン・ビュー(Mountain View)という町にアパートを借りることにしました。家賃については、短期ということで通常よりも割高になりました。家具については、近所のレンタル家具のお店を紹介されて、基本的なものをレンタル。まぁけっきょく、お金さえ出せば、いろいろと便利ではあります。
家具は土・日は配送しないということだったので、アパートの管理人のひとにお願いして出勤することに。夕方、帰って来たら、無事に家具が運び込まれていました。かくして、しばらくのモーテル暮らしを終え、アメリカに住所ができました。

2006年07月08日

 カリフォルニア・ワイン

ようやくアパートが決まりました。週明けに引越しをすることになったので、パロアルトでの住まいについては、また書くつもりです。
さて、きょうは、4年間にわたる駐在員生活を終えて日本に帰ることになった友人と、その同僚の方がたのお誘いで、ナパまで行ってきました。ワイナリーめぐりです。朝10時ごろに出発し、サンフランシスコを経由し、ゴールデンゲートブリッジを渡って北上し、ナパに入ります。パロアルトから、およそ100マイルのドライブです。

まずは、Stag's Leap Wine Cellarsへ。そもそも、ぼくはカリフォルニア・ワインの銘柄にそれほどくわしくないので、あまり薀蓄を語ることはできないのですが、たんにワイナリーとしての雰囲気からすると、品のいい小ぎれいな感じでした。ここでは、テイスティングはせずに、つぎに向かいます。
そして、Frog's Leap Wineryです。ここのワインは、その名前どおり、ラベルに“カエル跳び”の絵が使われていて、(その理由だけで)買ったことがありました。なかなか美味しいワインなのです。まさかそのワイナリーのそばまで来ているとは知らず、ちょっとばかりうれしくなりました。ここは、どうやら予約が必要だったらしいのですが、サービスで白ワインを一杯ずつもらい、近くで買ったサンドイッチを食べました。やや敷居の高さを感じさせますが、ホームページを見ればわかるように、なかなか凝っています。個人的には、オススメです。

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【2006年7月8日(土):ナパバレーにて】
Stag's Leap Wine Cellars(左上)は、こぢんまりと、そしてFrog's Leap(右上)には、 風見鶏じゃなくて、風見蛙が。 Beringer(左下)は立ち呑み屋のように盛り上がり、Opus One(右下)は、秘密基地のような雰囲気です。
※クリックすると、拡大されます。

つづいて、Beringerへ。ここは、大衆的というか、庶民的というか、ちょっとしたテーマパークのようなしつらえです。ガイドツアーも、ギフトショップもあります。きっと、ワイナリーをめぐる観光バスも、立ち寄るのでしょう。テイスティングの値段も、庶民的です。5ドルで3種類…というテイスティング。まるで恵比寿あたりの立ち呑み屋のような雰囲気になっていて、みんな、わいわいがやがやとワインを飲んでいます。味のほうも、庶民的?…とくに赤(メルロー)は、美味しかったです。
そして、いよいよ最後はOpus Oneへ。ここは、かなり高級だということは知っていましたが、ワイナリーの“構え”からして、ずいぶん威圧的です。要塞みたいな感じで、白い壁がまぶしく照り返します。先ほどのBeringerがカローラだとすると、ここはもうレクサスを通り越してポルシェとかフェラーリです。テイスティングは2種類のみで、安いほうが一杯25ドル。すぐに円に換算してしまうわけですが、グラスで3,000円近いワインというのは、日本でもまず頼むことはないでしょう…。もちろん、ボトルは、かなりいいお値段です。せっかく来たんだし、という想いでテイスティング。高いお金を払ったのだから、無理にでも美味しいと思わなければ…などという心配にはおよばす、本当に美味しい!!さすがOpus。グラスを持って、2階のパティオに上がります。小高い丘の上に立ったような感じで、あたりのブドウ畑を見渡すことができます。空は雲もなく、どこまでも青く広がり、遠くに、ナパを走る電車の警笛が聞こえます。この雰囲気もすべてふくめてテイスティングと呼ぶならば、3,000円はしかたないでしょう…。それは、とても贅沢なひとときでした。

なによりも贅沢だったのは、のんびりとワイナリーめぐりができたことです。M野さん(きょう、はじめてお目にかかりました)の運転のおかげで、ぼくは後部座席で景色を眺めたり、ほろ酔いでちょっとウトウトしたりという道中でした。ありがとうございました(また、連れて行ってください…)。

2006年07月06日

 ドット・コム

祝日が明けて、いよいよ、(知る人ぞ知る)Palo Alto Research Center (PARC) にvisiting researcherとして通いはじめました。くわしい内容については、(守秘義務もあるので)書くことができませんが、こちらでフィールド調査をおこなう予定です。オフィス(個室)ももらえたし、専用のマシンやメールのアカウントも準備されていたので、まずは、なかなか快適です。

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問題は、住まいです。アメリカの景気も、どうやら少し上向きのようで、いわゆる“ドット・コム”企業の復調とともに、このあたりの物価も高騰しているそうです。短期とはいえ、ホテル暮らしでは割高だし、なによりも落ち着かないので、アパートをさがしています。もちろん、日本からも、多少は物件の検索をしていたのですが、間取りや設備だけではなく、近隣の雰囲気もじぶんの目で確かめないとよくわからないので、しごとの合間に何軒か見に行ってきました。とくにパロアルトの家賃は、予想以上に高くてびっくりしました。東京並みです。調査のほうも本格化するので、そろそろ決めようと思います。

2006年07月05日

 独立記念日

ドタバタと準備をして日本を経ったので、すっかり忘れていました…独立記念日のことを。この週末はいわゆる“ロングウィークエンド”というやつで、もう7月1日あたりから、いろいろなイベントがおこなわれていたようです。十数年前に体験したフィラデルフィアでの独立記念日は、まさに「王道」という感じでしたが、このたびは、西海岸。どこにいても、この日は、全国的に“バーベキュー+花火”の日です。ということで、友だち(前回のエントリーに登場した、高校時代からの親友です)と一緒に、サンノゼにあるGuadalupe River Parkに行ってきました。
花火のスタートは9時半。こぢんまりとした公園の中央には野外ステージがあって、屋台が並んでいます。6時半くらいに着いたのですが、すでに大勢のひとでにぎわっていました。

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【2006年7月4日:こんな感じで花火がはじまるのを待っています / Guadalupe River Parkにて】

サマータイムなので、8時過ぎまではまだまだ明るく、ビールを飲んで、ステージのライブを聴きながら、花火を待つ…というスタイルです。サミュエルアダムス(エール)とチーズステーキ(フィラデルフィア名物)なんぞを買って、芝生にすわって、日が暮れるのを待ちます。

国歌斉唱があって、合図とともに公園のなかの灯が全部消えて(屋台の裸電球も、ほぼいっせいに消えました)、あたりは真っ暗になります。そして、花火がスタートです。日本の花火大会のような悠長なリズムではなく、「アメリカ」をテーマにした楽曲(たとえば、James BrownのLiving in Americaとか)をバックに、ひたすら花火が上がります。もう、これでもかというくらいに打ち上げます。空気が乾燥しているのか、それとも火薬が豊富なのか、音が身体に響きます。じっさいには30分ほどで、フィナーレを迎え、意外に短く感じられるのですが、その勢いと歓声は、やはりアメリカならではのエネルギーです。

終わったら、みんなそそくさと駐車場に向かいます。祝日(連休)のあとの出勤はきついですから、早く帰って休むということでしょうか。これは、アメリカでも日本でもおなじですね。

●動画でみるサンノゼの花火 (mpeg4)  【2006年7月4日撮影】
[1] フィナーレはこんな感じ。 (18sec. 1.26MB)
[2] 花火が終わって、真っ暗に。 (15sec. 656KB)

2006年07月02日

 パロアルトにいます。

じぶんで設定しておいたアクセス制限のことに気づくのに、ちょっとばかり時間がかかり、ようやく、更新できるようになりました。“サヴァ?”で、勢いよく?はじまったサバティカル(特別研究期間)は、やんごとなき事情でなかなか出発することができませんでしたが、無事、アメリカに到着しております。

大学院生(三田)だったころ、師匠をはじめとする地理の先生がた数名とともに、パロアルトに来たことがあります。スタンフォード大学での研究セミナーに参加したのですが(その当時は“カバン持ち”です)、西海岸はそれ以来なので、じつに17〜18年ぶりということになります。おそらく、あのとき見たアメリカのキャンパス・ライフに憧れて、アメリカで勉強してみたいという気持ちが強くなったのだと思います。けっきょくは東海岸に留学しましたが、もしかすると、ここがスタート地点だったのかもしれません。

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まだ、落ち着くまでに少し時間がかかりそうですが、友だちがパロアルトのすぐそばに赴任中だったおかげで、いろいろと助けてもらっています。お礼に、写真を小さく載せておきます。