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2008年06月26日

 626

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【2008年6月26日(木):祝・オープン!】

この春から、少しずつ準備がすすめられてきた「626」(これまでは「ブックカフェ」として紹介してきました)が、ついにオープンしました。なかなか快適な「場所」です。もちろんそれは、この晩のように、ひとが集まって、飲んだり食べたりしながら、語るからです。そして、あらたな出会いもありました。ちょっと不便でも、気まぐれにしか開かなくても、この心地を知っているひとは、また集まってくるはずです。
いままで真っ暗だったところに灯りを点し、その光と笑い声に誘われて、さらにひとがやってくるような「場所」をつくりたいと考えています。まずは、無事にオープン!(皆さま、お疲れさまでした、そして、ありがとうございました)

2008年02月01日

 「ちょっと見てきて」もらいました。

080201.jpg「ちょっと見てきて」という、とてもおもしろいサイトがあります。
「学生時代に住んでいたアパートは、どうなっているだろう」「あの店、まだあるかな」というような、日ごろふと考えたりすることを、「ちょっと見てきて」もらうという仕組みです。忙しかったり、距離が離れていたりするので、その確認を、「見知らぬ誰か」に代行してもらうのです。
試しに、一昨年の冬に坂出(香川県)にフィールドワークに出かけたときのことを思い出しつつ、「ちょっと見てきて」をお願いしてみました。場所についての情報を地図で大まかに指定して、文章を綴り、あとは、誰かが見てきてくれるのを待ちます。(写真は2006年12月10日に坂出で撮影)

2006年の12月、坂出に行きました。商店街の(たしか)サンロードという通りに、「みなとステーション」というちいさな空間がありました。誰もが休憩できる応接間のようになっていて、本がたくさん並んでいます。なぜか、とても不思議な魅力があり、しばらく本を眺めたりしていました。書架に、写真が1枚も貼っていないアルバムがあったので、芳名帳のようなつもりで、そのときの写真を貼り付けて帰ってきました。 まだ、あのアルバムはあるんでしょうか?ぼくが貼った写真は?そもそも、あの“みんなの広場”はどうなっていますか? 「ちょっと見てきて」いただけるとうれしいです! よろしくお願いします(東京在住)。

「ちょっと見てきて」のポイントは、タダだということ。タダだから、本当に見てきてもらえるという保証はありません。書き込みが誰かの目にとまるかどうかさえわからないので、「ダメもと」。あまり、期待しないで待ってみます。それでも、おもしろいことに、数日後には「見知らぬ誰か」が「見てきた!」という記事を載せてくれるのです。
そもそも、「ちょっと見てきて」と頼んだり、頼まれたりすることは、タダでいいはずです。もちろん、他愛のないことだからこそ、ひとは素直に頼んだり、頼まれたりするのかもしれません。ここに、ささやかながら、とても大切なものを感じます。大げさなことをしなくても、みんなが、お互いに「ちょっと」からはじめれば、「もっと」いろいろなことができるはずです。その「ちょっと」ができるかどうかが、いま問われているような気がします。

・ちょっと見てきて http://portal.nifty.com/mitekite/index.htm
・ぼくの書き込み http://portal.nifty.com/cs/mitekite/detail/080124053596/1.htm

2005年09月18日

 英語のレッスン

空が高くなってきて、秋を感じます。大学のほうは来週から授業が始まり、また慌ただしくなります。
先週(早いもので、あれからすでに1週間です)、国際学会に参加して、英語力をもう少しブラッシュアップしなければ、と思いました。ワークショップの最中は、いわばアイドリング状態のようなもので、終わるころにようやく動きはじめた感じです。ふだんから使っていないと、うまくしゃべることができませんね。

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もうちょっと表現力があれば、今回のようなワークショップもさらに楽しめるはずです。かといって、語学学校に通うヒマはないし、お金はムダだし。なので、国際学会などの機会には、できるだけ英語でしゃべる場面をつくるようにしています。とにかく、日本人どうしで連まないように心がけます。空き時間に一緒にビールを飲んだり、食事に出かけたり…。そして、まちを案内するのも、英語のレッスンなのです。もちろん、テーマを共有する研究者と知り合いになるという、“社交”としての意味もあるのですが(そして、まち歩きは素朴に楽しい!)、可能なかぎり英語をしゃべっておこう、というわけです。たとえば柴又を案内しながら、じぶんの英語力の“メインテナンス”ができると思えば、こんなにお得なレッスンはない。

ただそのいっぽうで、じつは英語力のほかに、もっと重要な課題があるような気もします。まずは、日本語がしっかりしていないとダメだということです。きちんとものを考え、アイデアを明晰にしておかないと意味がないのです。そう、たんに英語力をアップする、ということではなく、活動そのもののクオリティを高める必要があります。フレンドリーなのとぞんざいなのとはちがうし、カジュアルであっても下品になってはいけない…。英語力ではなく、ものごとに対する姿勢やふるまい、礼儀、コミュニケーションのセンスをこそブラッシュアップしなければならないのかもしれません。秋の夜長を、ゆっくりと大切に過ごしたいと思います。

2005年03月04日

 ちょっと30分。

外は雪です。寒いし、滑るし。さて、みんなでつくっているポストカードから、いくつかのつながりが生まれていて、なかなか愉しい気分です。あのあと、Kさんからは本を送っていただいたり、葛飾柴又からは封書が届いたり(あまりにも達筆で読むのに苦労しました)、あらためて手紙っていいものだ…と思います。それにくわえて、新聞に記事が載ったことで、懐かしいひとからも手紙が来ました。

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大切なのは、ポストカードを手にしたり、新聞を読んだりして、そのあと実際にハガキや手紙を書くかどうか…なのです。気になるポストカードやフライヤーのたぐいを持ち帰るひとはたくさんいるだろうし、新聞で興味ぶかい記事を目にすることも少なくないのですが、「その先」があるかどうかは大きなちがいです。たとえ相手が見知らぬひとであっても、しばらく音信が途絶えていたひとであっても、じぶんが書くかどうか…が分かれ目(そして別れ目)です。ちょっとした勇気も必要です。

Kさんの本にも書いてありますが、ほんの30分、ハガキを書く時間をつくるだけで、気分が変わります。ブロードバンドで「つなぎっぱなし」になったこともあって、電子メールのほうに時間を使いすぎなのかもしれません。電子メールも、もちろん大切ですが(これがないと成り立たないしごともたくさんあるので)、ハガキを書いて、切手を貼って…というのはなかなか良いものです。じぶんも、それほど筆無精ではないと思っていたのですが、昔にくらべてずいぶんサボってしまっていることに気づきました。
雪の日だって、郵便屋さんははこんでくれます。

2005年02月17日

 そして、ブラウングレーで。

先週末、渋谷で出会いました。
ぼくは、特定の商品やサービスについて、あまりブログに書いたりしないのですが、きょうは書きますよ。ZEBRAのantique (0.7)という水性ボールペンです。インクの色も、ブルーブラックとか万年筆のインクを思わせる色がいくつもあって、太さも書き味も良くて。なかでも、ぼくはブラウングレーをえらびました。

こういうことを書くかどうか、じつは迷いました(それほど大げさなことではないのですが)。あまりひとには言わずにこのペンを使い続けたい…という気持ちもあるのです。そう、“目立たず、でも忘れられず”という実力派演歌歌手を応援するように、ひっそりとこのペンを使いたい…と思うのです。でも、だれかがこのペンの存在をブログで絶賛して、大ヒット商品になってしまうと、「あ、流行りモノを使ってるんだ」という目で見られてしまいます。そんなこと、どうだっていいんですけどね。ただでさえ、大きい文具店じゃないと扱っていないようなペンなのに、大ヒットして、品薄になるのもイヤだし。まぁそもそも、いつ頃から売られているものなのかも知らないんですけど。インディーズで活動していたお気に入りのアーチストが、急にメジャーデビューをしてしまったときのような、素直に祝福できない気持ち(わかるひとには、わかるでしょう)を味わいたくないのです。

とにかく、とても気に入ったので、ぼくが使っている…ということはここで勝手に宣言しておきます。(> Z社のマーケティング担当のかた:ウェブに書き込まれる「消費者の声」をデータマイニングしていて、万が一このエントリーを読んだら、ぼくに10年分ほどペンを送ってください。冗談です。ぃゃ、半分本気かも。)

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ここのところ、手紙ハガキが届いたりして、ちょっとうれしい気分です。数か月やってきたことに対して、とてもわかりやすいカタチで反応が返ってきているわけですから…。しかも、ひさびさにすばらしいペンに出会ったし(褒めすぎ?)。あまりにもうれしくて、みんなにハガキを書いてしまいました(BGMは、大貫妙子の新譜です)。春は、もうすぐ。

 ハガキ

またしても、感動するつながりが…。偶然なのか必然なのか、あのKさんからハガキが届きました。趣きのある文字、そして絵も。直球を投げ込まれた感じです。

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昨年秋の合宿で、落款印を彫る(ゴム板ですが)ところからはじまり、忍野村(山梨)の美術館に行ったり(実際には、雨が降っていなければ立ち寄らなかったのですが)、プログをスタートさせたり…ということで、ここ数か月は、みんながそれぞれに「絵手紙」を書いていたわけです。

先日の「フィールドワーク展」でも展示したのですが、それを見に来たSさん(2003年3月卒業)が、『男の絵手紙』という本づくりに関わっていたなんて、全然知りませんでした。Sさん経由で、ぼくたちの活動について知ったKさんが、ハガキが送ってくれた…というわけです。感動しました。

2005年02月13日

 手紙

思っていたよりもすいぶん早く、つながりました。「フィールドワーク展」が終わった翌日、大学に行くと、手紙と一冊の本が届いていました。

前略 加藤研究室の皆様
突然お便りをしたくて、失礼致します。
2005年1月大通りの向側の信用金庫を訪れた時、研究室の皆様方の写真を拝見しました。そして、タイトルの気に入ったポストカード4枚戴いて来ました。文章を読み進むうちに再に読みたくて、後日すべて1枚ずつもらって来て拝読しました。
(…以下略)
文面(「…以下略」の部分)から察すると、差出人の女性はぼくの母とおなじくらいの年齢で、「生まれも育ちも葛飾柴又」というかたです。横書き用の原稿用紙を便箋がわりに綴られていました。「タイトルが気に入ったポストカード4枚」が、だれの書いたものなのか、ちょっと気になります…。

昨年の秋におこなった葛飾柴又でのフィールドワークをまとめたポストカード。それを手にしたひとから手紙が届いたのです。25種類ほど作成したポストカードには、大学の住所だけを書き、意識的に電話番号やメールアドレス、URLを載せないないようにしておいたのですが、ちゃんと(あたりまえですが)ぼくの郵便ポストに届きました。
ぼくたちのつくったポストカードが柴又のいくつかの店に置いてあり、それを見知らぬひとが手にする…。そして、何かを感じて、ペンを走らせる。ぼくたちが展示でドタバタしている間に、柴又から藤沢へとはこばれていました。メッセージをやりとりする仕組みがちがうだけで、見知らぬひとからブログにコメントが書き込まれたり、トラックバックが送られてきたりするのと、おなじ感覚なのかもしれません。

とはいえ、やはりポストを開けるとき、あるいは封を切るときのドキドキする気持ちはとても大切です。感動しました。手紙を読み返してみると、さまざまな光景が浮かんできます。期待していたようなつながりが、まずはひとつ、生まれました。いま考えていること、実験的にすすめていることが、少し報われた気分になりました。

こんど葛飾柴又に行ったら、「大通りの向側」を訪ねてみるつもりです。

2004年10月05日

 プログ宣言

そろそろ「ブログ」に飽きてきませんか?これからは、「プログ」ですよ。ぱっと見ると「ブログ」に見えるかもしれませんが、「プログ」です。ざ●まいで「プログ二人前!」なんて注文しても、何も出てきませんよ(意味不明)。「プログ」の“プ”は、プロジェクト、ペーパー、ポストカード、パーソナルなどいくつかのPではじまる単語から来ています。「プログ」は、絵手紙+フィールドノートのようなものです。今学期の場のチカラ プロジェクトは、フィールドワークを中心に構成しているのですが、そのなかで、「プログ」をはじめました。

「プログ」は、フィールドワークの帰り道、どこかでコーヒーでも飲みながら、その時・その場で綴るものです。家に帰ってから…ではなく、30分ほど寄り道をして、フィールド(=現場でのじぶんのふるまい)について考えてみる。これが重要なポイントです。観察・記録をおこなって、その段階でフィールドワークを終わりにするのではなく、あと30分、をかならず付け加える。これをフィールドワークの基本的なふるまいとして、じぶんのなかに取り込むことに意味があります。スケッチでも文字でも、場合によってはレシートや半券のコラージュでも良いので、ハガキサイズにまとめてみます。切手を貼って、それを近くのポストに投函して(ポストして)から帰るのです。これによって、タイムスタンプ(消印)も押されることになります。

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【左:プログの練習です。/ 右:試しにポストしてみます。※いずれもktaifotoより】

「プログ」の基本セットは以下のような構成となります。
 ・スケッチブック(ハガキサイズで、切り取って使えるモノ)
 ・筆記用具(色鉛筆、水絵の具、筆ペンなど)
 ・落款印(オリジナルをつくりましょう)
 ・切手

「プログ」は、「POSTメソッド」(別のエントリーでちかいうちに書きます)と組み合わせることによって、フィールドワークのトレーニングに役立ちます。それは、結局のところ、社会や文化を読み解くためのセンスと方法の獲得につながります。2001年ごろから考えている「ちいさなメディア論」(← 2001年10月に書いた文章です)の、ひとつの具体的なカタチでもあります。デジタルを拒否するのではなく、アナログへの回帰でもなく、「ユビキタス社会」で笑う(そして、「ユビキタス社会」を笑う)ための方法論です。〈いつでも・どこでも〉は、じつは〈いま・ここ〉をこれまで以上に際立たせるのです。

(続く)

2004年10月01日

 スタンプを彫ってみる。

10月2日(土)〜3日(日)に予定されている場のチカラ プロジェクトの合宿で、簡単な“ものづくり”をやろうと考えています。つくるものは、「落款印(らっかんいん)」です。今学期は、全員でフィールドワークに出かける予定なので、ハガキサイズの紙にフィールドワークで見たこと・感じたことを記し、じぶんの「落款」を押してポストに投函するのです。紙版(paper)のブログ(絵手紙+フィールドノート)のようなものなので、仮にプログ(plog)と呼んでおきます。

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【お試し作品】

さて、合宿前夜、サンプルがあったほうがいい…と思って、ひさびさに彫刻刀を握って、つくってみました。思っていたより削りやすいゴム板でした。なかなか楽しい。
ところで、このエントリーを書きつつ、サンプルの印面をどうやって載せようかな…と考えていたのですが。あ、うちにスキャナーあるの忘れてました。