img.jpg

WSMA-01 II

まもなく50回目をむかえる「カレーキャラバン」の実践(2012年2月〜)をとおして、食べもの・飲みものが、いきいきとしたコミュニケーションを生み出すことがわかってきました。「カレーキャラバン」では、モバイルキッチンを自作して場づくりに役立てていますが、やや大きめのサイズなので、もう少し移動性(モビリティ)を高めたバージョンとして、ちいさなバーカウンターをつくることにしました。これなら、まちなかにある、わずかなすき間にでも入り込むことができるはずです。

近年、あたらしいものづくりの潮流としてデジタルファブリケーションの世界が注目されています。いまのところ、「爽やかな解散」の実践は、一連の工作機器やネットワーキングの仕組みときちんと接続できていないのですが、身近にあるモノの転用・改変をとおして、誰もがコミュニケーション環境をつくっていくための方法と態度を模索しています。今回は、イケアの収納キャビネットを丸ごと包み込むかたちで、ワゴン(モバイル・バーカウンター)をしつらえました。

このワゴンは、5月に鎌倉でおこなった「カレーキャラバン」で、モヒートを提供するバーになりました。もちろん飲むことも大切ですが、それ以上に注目したいのは、このバーカウンターが、人と人との「あいだ」にあって、お互いの向き合いかたや距離感を調整する役割を果たすという点です。


wt3_prev.gif

wt3_next.gif