今回、ORFで展示した習作のほかにも、現在すすめられているプロジェクトがあります。いずれも「爽やかな解散」を前提に、場づくりのための装置(道具)をつくり、実際に現場で実験をおこなうものです。設営と撤収のあり方を考えながら、時間と空間の整備を試みる課題で、学部の2・3年生が取り組んでいます。
成果は、2016年2月6日(土)〜8日(月)にかけて開催予定の「フィールドワーク展XII:こたつとみかん」で展示する予定です。


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「立ち話もなんですから。」
座っているとなんだか落ち着く。つい話しこんでしまう。たとえば外でお弁当を広げようとした時。たとえば大好きなあの子との帰り道。たとえば賑わっている屋台の横隅。人が集う場を、ほんの少し居心地のいい場に変えるイス。どこでも背負って行けるイス。畳んで収納できるイス。それはあったらいいなと思えるイス。
「じゃあ、また今度」
ルイスを背中にぼくらは立ち去る。

(檜山永梨香・阿曽沼陽登・上ケ市亜矢・梅澤健二郎)


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黒板はとても不思議です。誰もが使ったことがある馴染み深いものなのに、いざ黒板を見ると書いてみたくなってしまいます。思わずチョークを手に取って、書き心地を試したり、音に聞き入ったりしたくなってしまいます。
そんな黒板という不思議なメディアを使って、私たちはまちのことや、まちに住む人びとを知るための手掛かりとして、たくさんの人が集まれるような場所を作ろうと、日々試行錯誤を重ねながら研究しています。


(笹野利輝・武市陽子・橋本彩香)


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スタンプは人を夢中にさせます。最初は、街中に突如現れたスタンプカートを不思議そうに見ていても、一度、スタンプを手に取り紙に押してみるとその手は止まりません。種類があるほど、そこには個性が表れ、誰かと押すほど面白い。その作品を見せ合えば、知らない人同士でさえ楽しい時間を作り出すことができます。
そして、いつかまたどこかで会えるかもしれないという期待を胸に、欲しいスタンプをリクエストしてもらい、私たちはその場をあとにするのです。

(井上涼・土屋麻理・小田島純)


radio.jpgパーソナリティは私たち、ゲストは通りかかる人々。始まる時間も訪れる場所も、約束しない。 みちばたラヂオは、路上で一時的に開局する移動ラジオ局です。 トランクケースを転がして行く先では、その時、そのまちでしか出会えない人々との、その場限りの会話が生まれます。
そういったささやかな出会いの積み重ねから、私たちはそのまちについて少しずつ理解を深めることができるのです。

(此下千晴・長谷部裕則・西崎和希・家洞李沙)

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